家のキッチンでカサブランカを育っていた。
散乱した日用品の中に綺麗に咲いたその花は、違和感しかなかった。
宇宙人が地球人の中に立っているような感じがした。
私がこの世界に存在しているような感じがした。
そのカサブランカは、何を考えて生きて、そして枯れていくのだろう。
私はその花から、そして自分自身から、「虚無」しか感じられなかった。
そして、私はその花に、「虚無」という新しい名前をつけた。
その花は、やっと周りのものに馴染んでいた。
その花の名前は、「虚無」だった。
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